| 安息(パルティア)の地 |
ここではSRCに関する豆知識を紹介していきます。SRCに直接関係なくても、 シナリオを作る上で必要と思われる内容も掲載しています。
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SRCをプレイしていて、Midiファイルはきちんとそろっているのに演奏されないという 経験はありませんか?この手の不具合は公式ホームページの掲示板でよく書き込まれているものですね。 では対処法をレベル別に分けて説明してみましょう。
症状別の説明の前に、SRCライフでMidiファイルを扱うのであれば持っている方がよい (というより絶対必要な)ソフトを2つ紹介しておきます。 いずれもフリーウェアなので気軽にダウンロードできると思います。
| TMidi player |
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Midiはもちろんのこと、mpeg(video ファイル)、wav(音声ファイル)、 rcp(レコンポーザファイル、【注】) などの再生が可能な多機能Midi再生ソフト。Midiファイルによく添付されているテキストファイルや、 WRD(歌詞を表示するためのファイル)を再生中に表示可能で、カラオケ(?)を表示することも可能。 Windows Media Player とは異なり、異なる音源で演奏される音楽を自分の使用音源に合わせてエミュレートし、 上位音源で製作されたMidiも聴くことができる。ふみぃさん製作のフリーウェア。 【注】rcp(レコンポーザファイル)…今はあまり使われないようだが、Midiの代わりに使われている音楽ファイル形式。SRCでは再生をサポートしていない。95年以前の(管理人の経験による数値)版権もの耳コピー曲に多く見られる。 |
TMidi player の入手はこちらから |
| cherry |
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ミュー次郎やcakework のようにMidiを製作するためのMidiシーケンサソフト。簡便なピアノロールエディタを持ち、演奏状態をチェックしながらの再生も可能。実はこのコラムの最重要必須アイテム。フリーウェアとは思えない程の多機能ぶり。説明書(ヘルプ)がないので初心者に は扱いづらいが、必ず使えるようにしておきたいソフト。ふみぃさん製作。 |
cherry の入手はこちらから |
これは公式ホームページのQ&A202に関係する不具合です。
SRCは実行処理にものすごいメモリを使用します。そのため、同じく多くのメモリを使用する ソフトサイザー(WinGrooveなど)とは愛称が悪く、正常な動作ができなくなることがあります。 愛称が悪いと、「Talkコマンド実行中に不正な処理が行われました。コントロール パネル =>〜(以下略)〜」 というお決まりの(?)エラーメッセージが出てきてしまうのです。代表的な対処法は、
をたどり音源をハードウェアシンセに変更するという方法です。詳しくは公式ホームページ Q&A202をご覧下さい。
これはWindows2000以前を使用している方に当てはまる話です。XPはDirect Music はWindowXPにおけるMidi演奏のタイミングのズレを解消すべく SRCVer1.6.46から導入されたものです。Direct Musicを使用する機会のないユーザーの方はsrc.ini内の DirectMusic = On となっているのを DirectMusic = Off にしてDirectMusic の設定を切ってしまいましょう。デフォルトでは DirectMusic の設定は On になっているので最新バージョンに切り替えた直後はMidiが鳴らないという現象が発生する可能性が高いと思われます。(ちなみに私が使用しているOSはWindows2000ですが、同様の現象が起きました。)
DirectMusic を使用したい方は、本体側のMidiフォルダに添付してあるテキストファイル中にDirectMusic のチャンネルの一覧がありましたので確認してみるといいでしょう。DirectMusicについてはあまり詳しくないのでこの位で。
ここまでは公式ページやヘルプのどこかに書いてありますので、詳しい説明はそちらに譲るとしましょう。
ですが今まで挙げたどの症状にも当てはまらないのに、まだ正常にMidiが鳴らないなんてことはありませんか? それが次の症状です。
少なくとも版権ものMidiをダウンロードしたことのある方なら経験はあると思います。 Midiが再生されても メロディーが聞こえず「チャッ♪チャッ♪チャッ♪……」というドラム音だけが空しく響き渡る状態、あるいは まったく何も聞こえてこないという状態です。
原因を単刀直入に述べましょう。ずばり、「音源が合っていない!」からです。
音源とは何か?という話題の初めとして音源の種類から説明していきましょう。 音源と言っても大きく分けてソフト音源とハード音源があります。ソフト音源はCPUを働かせて仮想的に 楽器の演奏を行なうものです。例えるなら、魔法使いが自分の魔法力だけを使って楽器を作りそれを演奏 するという感じでしょうか。もちろん、魔法力(CPUのパワー)には限界がありますから、魔法力が尽きる、 つまり、CPUのパワーが不足すると上手く演奏されないことになります。しかも、ソフト音源という魔法は MPが多いので、あっという間にMPが尽きてしまいます。したがって、パソコンに大きな負荷をかけます。 ただでさえMP消費の大きいSRC実行中に、更にMP消費の大きいソフト音源なんか使われたら弱いパソ コンはあっという間にフリーズです。あくまでソフト音源はハイスペックパソコン用と考えていただければ よいと思います。もちろん、消費CPUが多いのですから音質はかなりよいようです。
WinGrooveに代表されるソフト音源に対し、パソコン本体やCDプレイヤーのように機器 そのものに楽器の演奏ができるように設計されているものがハード音源です。 Midiで使用されるハード音源の代表的なものは大きく分けてGM音源、GS音源、XG音源の3種類です。 個別に説明しますと、
GM音源……GS音源、XG音源の元となったMidiの標準規格。ノートパソコンなどに付属している サウンドカード系はおおよそGM音源である。最近のコンピュータには、サウンドカードが入っていることが 多いため、初めから装備されている音源ということになる。Windows 標準のGM音源の代表は Microsoft GS Wavetable SW Synth であり、どのパソコンにも大抵はインストールされているようだ。
GS音源……Roland 社製のGM上位互換音源。上位互換音源とは、簡単に言えばGS音源であれば、下位に位置するGM音源で 演奏されるMidiも正常に演奏されることを保証した音源のことである。つまり、GSを持っていればGMもOKということ。 代表的なものに、SC-55、SC-55Mk2、SC-88、VMC-88、SC-88Proなどがある。SC-88シリーズは、SC-55シリーズの上位互換音源である。いわゆるハードウェア音源というのは、GSやXGのような外付けのジュークボックスみたいな機器のことを指すようだ。高性能であるが、少々お高い買い物であることが玉にキズ。(一般量販店で4、5万、秋葉原ならもっと安いだろう)
XG音源……YAMAHA 製のGM上位互換音源。GS音源に比べると普及率は低いようだが、こだわりを持つMidi製作者の間で普及しているようだ。一部の楽器がGSとは異なりいい音を奏でるらしいが、実質はGS音源との差はほとんどない。XGもGS同様、GM音源で演奏されるMidiは問題なく演奏される。
ハード音源の種類を説明しましたが、今度は自分のパソコンがどの音源なのか確認してみましょう。音源の説明の中に 代表的な音源の名前は述べておきましたので大体は当てはまると思いますがどうでしょうか。ちなみに、SRC実行中に 使用される音源は「コントロールパネル」中の「(サウンドと)マルチメディア」の「オーディオ」タブ内、「Midi音楽の再生」という 欄の「優先するデバイス」に表示されています。使用したい音源を変更する場合は、デバイスの候補から任意のデバイスを選びます。
Midi製作者の開発環境によって、完成したMidiの演奏に適した音源も変わってきます。ここでは、GMとGS音源についてその関係を見ていきましょう。XGとGMも大体同じような関係です。
【例1】Zgundam.mid というファイルがGS音源のSC-55で作成された場合
- Microsoft GS Wavetable SW Synth (GM音源)で聴いた場合……一部のMidiはまともな演奏になるが、ドラム音しか聞こえず演奏になっていないものが出てくる。
- SC-55 で聴いた場合……問題なく演奏される。
- SC-88 (SC-55シリーズの上位互換音源)で聴いた場合……問題なく演奏される。一部の楽器が違う楽器を演奏してしまうこともあり得るが、GS音源ほどの悲惨さはない。
【例2】WGundam.mid というファイルがGS音源のSC-88で作成された場合
- Microsoft GS Wavetable SW Synth (GM音源)で聴いた場合……一部のMidiはまともな演奏になるが、ドラム音しか聞こえなかったり、何も聞こえてこないなど演奏になっていないものが出てくる。
- SC-55 で聴いた場合……GM音源と同様、正常に演奏されない場合がある。
- SC-88 (SC-55シリーズの上位互換音源)で聴いた場合……問題なく演奏される。なお、同じSC-88シリーズ内でも SC-88、VMC-88、SC-88Pro 同士は微妙に異なり、演奏楽器が一部変わることがある。
いかがでしょうか。正常に演奏されないMidiは、開発環境のMidiの音源が自分の音源では適応できない場合に起こるということがはっきりしたと思います。では、解決策の方へ移っていきましょう。
ここで、冒頭に取り上げた2つのソフトの出番がやってきました。2つのソフトをダウンロードし、インストール作業が完了したら、まずSRC実行中に上手く演奏されなかったMidiファイルをTMidi playerで再生してみましょう。何かしらの音源が入っていれば、メロディーは聞こえてくるはずです。もちろん、音源によって使用される楽器がは異なることもあるでしょうが、とりあえずメロディーが聞こえてくれば、そのMidiはSRC実行中にメロディーがきちんと流れてくる可能性があるということです。
この時点で、「TMidi playerではメロディーがきちんと聞こえてくるのに、SRC実行中ではなんで上手く演奏されないわけ?」と疑問に思った方もいるでしょう。それは、TMidi playerにエミュレート機能が備わっているからです。エミュレート(emulate)とは英語で「まねる」という意味です。Midiファイル内の演奏楽器の割り当てと自分の使用音源の使用可能な楽器とを比較して、自分の音源にMidiファイル内で割り当てられた楽器が存在しない場合、割り当て楽器に似ている楽器を選んで演奏するという操作がエミュレートです。PSやSFCのソフトをパソコン上でプレイできるエミュレーター(emulator)も同じ意味ですね。ところが、SRCに限らず普通に再生する場合、エミュレートは行なわれません。ですから、TMidi playerで正常に演奏されても、他では上手くいかないということが発生するわけなのです。
エミュレートの設定の仕方については、いずれ実際の操作画面を提示しながら説明したいと思います。タスクバーのサブメニューのどこかにMidiポートの設定という部分があるはずですから、エミュレートする音源の種類(GM、SC-55、SC-88、SC-88Pro の中から選択)を使用したい音源にセットすればOKです。
次に、Midiシーケンサソフト cherry.exe を起動します。そして、正常に演奏させたいMidiファイルを開いてください。すると、トラック番号と赤い曲線が描かれた Microsoft Excelの表のようなトラックテーブルが表示されると思います。そして、左端のTrack1 と書かれているセルをダブルクリックしましょう。すると、左側にプログラムみたいなコード、真ん中にピアノの鍵盤が、右側にピンクの棒がたくさん書かれた新しい画面が現れるはずです。これが、Track1 の演奏情報が書かれた画面なのです。そして、左側にあるプログラムみたいな文字列中から 「program」 と紫で書かれた部分を探し、「program」をダブルクリックしてください。
ここからがこのコラムの核心部分です!すると、「None、GM、SC-55、SC-88、SC-88Pro」という選択欄が画面の左側にある新しい画面が現れます。この左側にある選択欄においてデフォルトで選択されている音源名が、今開いているMidiファイルが使用している(厳密には、作業しているトラックの楽器を含んでいる)音源の種類です。具体的な場合を取り上げると、自分の使用音源がGM音源(例えば、Microsoft GS Wavetable SW Synth) ならば、SC-88 というチェックをGMに変え、右端の選択欄のNone 以外をクリックすると、楽器の音が演奏されるはずです。この状態でOKを選択すると、「program」となっていた部分が具体的な楽器の名前に変わったことに気づきましたか?この状態で再生ボタンをクリックして再生してみると、始めの悲惨な状況とは違い、何やらメロディーらしきものが聞こえてくるはずです。でも、どことなく物足りない感じがするでしょうが大丈夫、今行なった操作を Track10 以外に全て施せばいいのです。Track の設定を一つずつ変えていくごとに演奏されていく楽器が増えていくことを実感するはずです。
ここで、また疑問が出ると思います。「Track10 はなぜ変えなくていいのか?」 と。答えは、「Track10 はリズムトラックで変える必要がない」 からです。実は全てのMidiにおいて、Track10 はドラムやシンバルなどのリズムをとる楽器が専用に割り当てられるトラックだからです。TMidi Player で演奏状況を確認するモードにしてTrack10 を見てみると、その様子がわかると思います。
全てのトラックの演奏楽器を変更したら、「ファイルメニュー」の「標準Midi出力」を選び、変更したMidiファイルを保存します。ここでは、元のファイル名とは違う名前で保存しましょう。変更前のファイルを残しておくためと、保存の失敗を防ぐためです。(厳密には、トラック数が10以下のMidiファイルの場合、元のMidiファイルと同じ名前でMidi出力をしてしまうと、上書きが上手く行なわれないためであるが。) あとはファイル名をパイロットデータ等を見ながらリネイムしてやれば完成です。SRCで上手く再生されなかったMidiが、きちんと聴けるようになったのではないでしょうか。
最後に、注意点を2点挙げておきます。まず、変更したMidiの演奏楽器が製作者の意図とは異なるものになってしまう可能性が大きいことです。この辺は目をつぶるしかありません。我慢できない方は、SC-88Pro などを買うしかありません。
2点目は大変重要 なので気をつけてください。
変更したMidiデータは個人としての使用にとどめ、他人への配布、Web上での公開、転載は絶対にしないようにして下さい。 |
この操作はあくまでも、SRCでどうしてもBGMを上手く鳴らしたいがために個人的に変更するべきものであり、広い意味でのデータの改変行為にあたるものです。アイコン等の画像データと同様、Midiデータの扱いには注意してください。
なお、このコラムで取り上げました情報によって受けた損害に対して、管理人は責任を負いかねます。あくまで個人的に楽しむものとして下さい。だらだらとした長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。あなたのSRCライフが今以上に快適になることを心からお祈りします。(^^;)
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