| 安息(パルティア)の地 |
ここでは、私が鋭意製作中のSRCシナリオ「神苑伝説シリーズ」の設定を取り上げていきます。 随時追加していきます。
2003/07/11 1.を改稿。3.を追加
| 目次 |
1.「神苑伝説」というタイトルの由来 |
タイトルの由来、および人間・神・法則者についての私なりの見解が書かれています。
かなり宗教的なので、そういう話題が嫌な人は読むのを避けてください。なお、私は
既存のいかなる宗教も信じておりません(笑)。 |
2.「神苑伝説」の世界観 |
世界観の説明というより、宇宙論の話になっているような気がしますが……。
相対性理論という言葉を聞いただけで頭痛がする方は最後の段落だけ読んでください。 |
3.アムスト(AMST)とは何か? |
オリジナル作品、「シンクロファイターアムスト」のメインとなる機体
「アムスト」についての説明です。 |
| 1.「神苑伝説」というタイトルの由来 |
まず、タイトルの由来について説明しましょう。タイトルにある「神苑」とは何かと言いますと、 国語辞典によれば、「神社の境内」という意味です。しかし、物語中ではその意味を拡大解釈して、
「神」という存在に対して抱くイメージは様々だと思いますが、私自身が抱いている 「神」という存在に対する見解はこうです。「一般的な宗教で語られるような神は存在せず、 我々人間と同じ世界の構成員に過ぎない。ただ、我々人間に比べて 誕生は遥かに早く、特殊でかつ強力な能力を持つが故に、神と呼ばれる存在に過ぎない」ガンダムXにおける「ニュータイプはその能力の特殊さ故に人々が生み出した幻想に過ぎない」というニュータイプの位置づけに近いでしょう。神というよりは天上人(仮称)と呼んだほうが適切であると私は考えます。
神を天上人という人間に限りなく近い全能者であると考えるのであれば、万物の法則を司るという神に与えられてきた能力を持つものは一体何なのでしょうか?ここでは、そのような存在を「法則者」と呼ぶことにします。彼らは「法則」という鎖に縛られ、管轄領域はごく限られたものに過ぎません。しかし、その「法則」の守備範囲においては最も純粋な存在であるために、専門分野においては最強で、その地位は未来永劫変わることはありません。
この宇宙は様々な法則によって支配されています。従って、法則者は宇宙という空間にべったりと張り付いていて動かない存在であると考えることができます。しかし、宇宙という入れ物があっても、中身が空っぽで法則を実行するものがなければ、法則者の持つ能力が発揮されることはありません。では、法則を実行するものはどのような過程で誕生したのでしょうか?
宇宙が誕生する以前の状態が、空間と時間の区別も法則者すらもない「混沌」であるとすれば、「混沌」とは異なる存在である宇宙は、「混沌」の中で途切れることのない「揺らぎ」が生み出した偶然であると考えられます。「混沌」から生まれた宇宙は、整然とした法則を持つようになったものの、混沌の持つ「揺らぎ」を完全に消すことはできず、揺らぎを含んだままの形で成長してきました。これは、宇宙の構成員となった法則者と強い相関関係を持つ揺らぎが消えることなく残っていることを意味しています。(物理においても、確率論的に記述される法則は多数存在します)
結果として、法則者自身の持つ揺らぎによって法則者の手先となって動く天上人が誕生しました。天上人は揺らぎがあるとはいえ、法則者自身の揺らぎから誕生したためか、その揺らぎは人間に比べてはるかに小さく、1人の天上人が司る専門領域外に踏み込むことは極めて困難でした。極めて困難であるとはいえ、領域外に踏み込む確率はゼロではないので、専門領域を飛び越えることができる天上人が存在しても不思議なことはありません。(滅多に起こらないという意味では不思議なのかもしれませんが、確率論的には当然の結果です) そのような天上人が人間を含む万物の祖先になったと考えられます。
ここまでの話をまとめますと、この宇宙は「法則」という鎖のため融通の利かない「法則者」と法則者に癒着する揺らぎとなった「天上人」(神)、そして人間に代表されるその他大勢の「揺らぎ」によって構成されているということになります。
何が何だかわからなかったと思いますが、とりあえず次のように考えてもらえれば いいです。「神苑伝説中において神(天上人)と人間は揺らぎという意味において同一の存在。一方で、法則者は宇宙という容器そのもの。そして、宇宙は法則者という秩序によって成り立つ神苑なんだ」と。
完全に作者の意味不明な世界観を暴露しただけになったような気がしますが、 タイトルの由来はこんなところです。
| 2.「神苑伝説」の世界観 |
1.で述べた法則者は、神苑の種を作ったに過ぎません。種が発芽し成長していく中で いろんな世界が生まれました。世界の始まりの段階では時間という概念も空間という概念も 存在しませんでした。スティーブン・ホーキング氏の著書を読んだことがある方はピンと 来たと思いますが、以下に述べることは最新の宇宙論と密接な関係があります。
空間という概念がないということは、数学で言う座標という概念がないということ。 座標がなければ、位置が特定できない。位置が特定できないのは、位置が無数にあって 決められないのではなく、一つしかないので決める必要がないということ。 時間という概念がないというのは、どのような出来事を経ても変化がない。
相対性理論の言葉を借りれば、あらゆる時間線は等価で、どの時間線を通っても同じ。 時間線とは時刻と時刻を結ぶ曲線で、3次元空間と時間をあわせて4次元空間に描くことのできる 曲線のこと。座標の概念がなければ、時の流れの一時点を表す時刻が特定できない。 時刻が特定できなければどういう時間線を引いたとしても一通りしかないのだから結局同じ。
そんな中、時間と空間の概念がなかった無の世界に変化が生じます。真空エネルギーの 流入により時間という概念が生まれ、その後世界が膨張を始めました。世界が膨張すれば、 位置を特定するために座標が必要となります。空間の概念の登場です。そして、ビッグバンを 迎え、現在の宇宙の卵が誕生しました。その後、インフレーションによってさらに 膨張を始め、現在の宇宙の大きさにまで成長しました。 いったん宇宙が作られれば、そこから別の宇宙が生まれ それらはごく狭いワームホールでつながれているが、ワームホールが狭すぎて 簡単に他の世界へ行くことはできないのです。
余談ですが、ワームホールを 抜ける方法がわかれば、タイムマシーンのようなものも作れるようになるかもしれないとか。 この辺の詳細な話は、超紐理論とか重力波とか量子的ゆらぎとかいう 物理的に難しい話になるので知りたい人は専門書を参照してください。 かく言う私も概略を知っているだけで、どう計算するかなど具体的な話については まだわかっていないわけですが。
ここまでは、最新の宇宙論の概略(一部、私の創作あり)です。 物理法則にしたがって世界ができるモデルをちょっと強引にではありましたが、説明してみました。
では、真空エネルギーはどこから流れてきたのでしょうか?ある意味、ここが 宇宙論の急所でして、まだはっきりとした結論は出ておりません。現在、世界の宇宙物理学者たちが この真空エネルギーという仮想の物理モデルの解明に向けて研究を進めております。
サイエンスアレルギーの方には耳の痛い話が続いてきましたが、ここから作者の完全な創作です。 神苑伝説ではこの真空エネルギーの対価にあるものが、魔法力であるという設定になっています。 魔法法則が支配する世界で消費された魔法力は、空間をつなぐワームホールを通って 真空エネルギーへ変換され、物理法則で使用できるエネルギー形態になるということになっています。 つまり、物理法則と魔法法則が真空エネルギーというキーワードによって結び付けられているのです。
私の専門が物理ということもあり、宇宙論のトピックについては熱を入れすぎたかなと 思ったりもしますが。それはともかくとして、神苑伝説の世界観とは「物理法則が支配する我々の宇宙の ような世界と、アニメで登場する魔法法則が支配する世界が複数ある世界」と位置付けることに しましょう。
| 3.アムスト(AMST)とは何か? |
まず、アムストという言葉の意味から説明しましょう。アムスト(AMST)は、 Another My STatusの略語で、「自分の能力を再現してくれるもう1つの存在」という意味が込められています。アムストはシンクロファイターアムストという作品内において登場する機体であると述べましたが、機体というよりも 人間が装備するロボットサイズの鎧という位置づけになっています。しかも、通常のRPGで登場する防具としての鎧という一面の他に、鎧にシンクロすることでパワードスーツ(米軍海兵隊がイラク戦に投入しようと計画(実際に投入されたかもしれない)されていた兵士の歩行補助機器。これを身に着けていると兵士の力が増強され、エネルギー消費が軽減されるという)のように生身の時の何十倍ものパワーを得ようというコンセプトで開発されたことになっています。
機体にシンクロするという概念は、「新世紀エヴァンゲリオン」で登場したEVA○号機のシンクロ率に似ていますが、初期のアムストはパイロットの意思がそのまま機体の動きに繋がるという高度な機構を持ち合わせておらず、パイロット自身が生身で戦っているが如く自ら動かなければなりませんでした。時を経るに従って、そのような高度なシステムが導入されていくことになりますが、アムストの開発理念がそもそも「身を守る防具としての役割を持ちながら、生身では出せないパワーを生身の動きで実現すること」であるため、パイロットが自ら動くという操作方法は変わりませんでした。そういう意味において、同じくシンクロ率をメインとしていた機体(厳密に言えば人造人間?)であるEVAとは異なります。
アムストはこのように白兵戦のパワーアップを目的に開発されましたが、「神苑伝説」においては、兵器としてのアムストに様々な付加価値と意味が付け加えられていくことになります。
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